十八膳 URUSHI NO HASHI

About Handwork 手仕事について

手仕事へのこだわり

食事は、人が生きていくうえで
いちばん大切なことです。
その食事をする際に欠かせないものがお箸です。
心のこもった料理が格別なおいしさであるように、
お箸もまた心を込めてつくることが
とても大切だと私たちは思います。
だから、「十八膳」では塗りから絵つけ、検品まですべての工程を、
熟練の職人が一つ一つ心を
こめて丹念に仕上げ、作業しております。

作業工程

木地検品

専門の製造工場より仕入れた木地(能登ヒバ)の曲がりや不良がないか一つ一つ検品する。

木地研ぎ

箸先の太さを均等になるように、また、口当たりが良くなるよう丸く研ぐ。

漆を漉す

箸に塗る漆は塵ひとつ混らないよう、塗る直前に漉し馬と漉し紙(和紙)を使い漉す。

塗り

代々引き継がれる道具を用いて引き抜きの技法を使い、木地に漆を吸い込ませるように行う。箸先に漆が溜まったり箸全体にむらが出ないよう、細心の注意を払いながら均一に漆を塗る。

拭き取り

漆を塗った箸を、拭きむらがないように、拭いた後に塵などが残らないように注意を払い吹き上げる。木地に直接漆を塗り込むことで、木地の美しい木目と漆の発色が出せる。

乾燥

漆を塗った箸は塗師風呂に入れ温度と湿度の管理をしながらしっかりと乾燥させる。

研ぎ

あたたかみある塗り肌を感じられる十八膳塗り、なめらかな質感の真塗りなど、つくる箸それぞれの風合い・仕上がりに合わせて、一本一本手触りを確かめながら研ぐ。

模様付け

漆や金などを用いて、一本一本箸を転がして箸に模様をつける。入れる模様や位置によって変わる力の入れ方や箸の回し方など、熟練の技が必要な伝統的技法。

十八膳の塗り

十八膳塗

十八膳オリジナルの塗りです。
手にした時に能登ヒバのぬくもりと共に、これまでにない新感覚の塗り肌をお楽しみください。

拭き漆

木地に漆をすり込み、余分な漆を拭き取る技法です。
木地にしっとりとした光沢が生まれ、木目をいかした仕上がりになります。能登ヒバのぬくもりを感じられるナチュラルな使い心地です。

真塗

漆を塗り重ねることで、漆特有の艶やかな塗り肌に仕上がります。手にした時にしっとりとなめらかな質感を感じることができます。

溜塗

透明感のある透き漆で上塗りをする事で、中塗りと模様が透けて見え、落ち着いた仕上がりになります。

先乾漆

「十八膳」では箸先の強度を高め、つかみやすくするために全ての箸に先乾漆ですべり止めを施しています。